おとともじについて

おとともじについてかんじたことをもじであらわしています。

あなたがいらっしゃるだけで

あなたがいらっしゃるだけで、

ただあなたがいらっしゃるだけで、
ひとりのおんなのこころはあたたかくなる。

あなたがいらっしゃるだけで、
ただあなたがいらっしゃるだけで、
ひとりのおんなのこころはしあわせになる。

しずかにみたされる。

あなたのいらっしゃらないとき、
あなたの不在、そのことだけで、
おんなのまえのものみなすべては色を喪う。

すべては灰色になる。

それは恋だろうか。
それは愛だろうか。

このしあわせや不仕合わせをなんと名づくべきか、
おんなは惑う。

恋なのか、
愛なのか、

このしあわせに名づくることは、
果たして要あることか、と。

それにしても、

しあわせにされることは、
なんとしあわせなことだろう。

しあわせとは、状態のことを言うのだ。
ただしずかで満ち足りた、この。

 

 

 

 

 

 

(2016)

暁のしあわせ

愛してもいない男の所有物として在ることほど、
女の尊厳を粉々にするものはない。
そのことを、
わたくしは、
身をもって知っている。

だから、
わたくしは、
ただみずからのこころだけに拠って、
愛すべきひとをただひとり、
選ぶのだ。

だから。

もしもあなたが、
わたくしに、
小さく弱くあることを望むときには、
必ず、
わたくしは、
小さく弱くあろう。
あなたが、
守りたいだけ存分に守ることができるように。

もしもあなたが、
わたくしに、
大きく強くあることを望むときには、
必ず、
わたくしは、
大きく強くあろう。
あなたが、
やすらいたいだけ存分にやすらうことができるように。

独り寝の暁に、
多幸の感覚がわたくしを包む。
その源がいずこにあるのか。
わたくしは、
ただ、感じた。

ただ、感じたのだ。

 

 

 

(2016)

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